InfiniBand Verbs API Reference

このページでは InfiniBand Verbs API の説明をする。

以下は関連ページ。

InfiniBand プログラムの覚え書きのインデックス

更新履歴
(2014.05.11) 作成。

fork() を使うプログラムで事前に呼び出す初期化関数
- ibv_fork_init
IB デバイスへアクセスする関数
IB デバイスをオープン・クローズする関数
- ibv_open_device & ib_close_device
IB デバイスに関する情報を取得する関数
非同期イベント & エラーを取得する関数
- ibv_get_async_event & ibv_ack_async_event
Protection Doamin に関係する関数
- ibv_alloc_pd & ibv_dealloc_pd
Memory Region に関係する関数
- ibv_reg_mr & ibv_dereg_mr
CQ に関係する関数
Completion Channel に関係する関数
- ibv_create_comp_channel & ibv_destroy_comp_channel
- ibv_get_cq_event & ibv_ack_cq_events & ibv_req_notify_cq
QP に関係する関数
SRQ に関係する関数
Address Handle に関係する関数
- ibv_create_ah & ibv_destory_ah
- ibv_init_ah_from_wc
- ibv_create_ah_from_wc
マルチキャストに関係する関数
- ibv_attach_mcast & ibv_detach_mcast
XRC に関係する関数
- ibv_create_qp_ex
- ibv_open_qp
- ibv_open_xrcd & ibv_close_xrcd
- ibv_create_srq_ex
列挙子を文字列や数値に変換してくれるユーティリティ関数
- ibv_node_type_str
- ibv_port_state_str
- ibv_event_type_str
- ibv_rate_to_mult
- mult_to_ibv_rate
- ibv_rate_to_mbps
- mbps_to_ibv_rate

ABI について

InfiniBand Verbs は漸近的に開発されており、API の追加や、既存の API の仕様の変更が行われている。これを ABI バージョンの形で記録しており、Linux カーネルは自身の ABI バージョンを /sys/class/infiniband_verbs/abi_version で公開する。 InfiniBand uVerbs のドライバーは読み込んで、対応した動作を行う。

Version	導入・変更された要素
1
2	ibv_destroy_qp()、ibv_destory_cq()、ibv_destroy_srq() を呼び出した場合、ibv_get_async_event()、ibv_ack_cq_events() が正しく呼び出されるまで関数内で待機しオブジェクトのメモリ領域を解放しない。
3	Completion channel はユーザーコンテキストに 1 つだけだったが、Version 3 から複数持てるように変更。ibv_create_cq() の引数 `comp_vector` が有効になる。 ibv_modify_srq が追加された。
4	ibv_create_qp() は HCA の能力に応じて `qp_init_attr->cap` を書き換える。 ibv_create_srq() の `srq_init_attr->max_sge` の指定が有効になった。これ以前のバージョンは指定しても無視される。 ibv_modify_srq の `srq_attr->max_sge` の指定が有効になった。これ以前のバージョンは指定しても無視される。
5	ABI Version 4 では 64-bit カーネルと 32-bit ユーザランドの組み合わせで問題が出るのを構造体へパディングを入れることで回避した。(Link)
6	ibv_create_srq() は HCA の能力に応じて `srq_init_attr->max_wr` と `srq_init_attr->max_sge` を書き換える。

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