- 1. 下準備
- 2. VMware vCenter Converter Standalone をダウンロード
- 3. Windows 2000 SP4 用の sysprep.exe を入手
- 4. コンバート
- 5. VMware Player で実行
- 参照したページ
- コメント
自作2号機は長らく Windows 2000 で動作していたが、Microsoft によるサポートも停止しこれ以上使い続けることは難しい。 OS を入れ替えようにも CPU も古いし、さりとてマザーボードごと交換しようとしてもケースは ATX 規格である。 あまり自作2号機には先がないので新しいPCを新規調達した。
ただ古いマシンの動作環境は残しておきたいので、 物理マシンから仮想マシンへの移行、いわゆる P2V を実行してみる。 P2V ツールには無償で公開されている VMware vCenter Converter Standalone (以下、VMware Converter と略) を使用する。
1. 下準備
VMware Converter を使用する前に移行元(物理マシン)の下準備をしておく。
- VMware Converter で作られる仮想マシンイメージは、移行元 HDD の使用部分とほぼ等しくなるので、使用していないアプリケーションやファイルは極力削除する。
- サードパーティ製の IDE ドライバーを Windows 2000 の標準のものに置き換える。
自作2号機の場合「VIA Bus Master IDE Controller」が入っているが、これをデバイスマネージャによって「標準デュアルチャンネルPCI IDEコントローラ」に戻す。
この設定変更を行わないと仮想マシンイメージを VMware Player で実行すると Windows 2000 起動直後にブルースクリーンデスを迎える可能性がある。 VMware Knowledge Baseを参照
この作業は「システムのプロパティ」→「ハードウェアプロファイル」で現在のプロファイルをコピーした後に Windows 2000 を再起動しコピーしたプロファイル側で作業すれば、デバイスドライバの設定を誤っても元に戻せる。
2. VMware vCenter Converter Standalone をダウンロード
まずVMwareのサイトに行き、レジストレーションを行って VMware vCenter Converter Standalone をダウンロードする。 登録したメールアドレス宛にダウンロードリンクが書かれたメールが送られてくるでの、アクセスする。
ただし最新の VMware Converter では Windows 2000 の物理マシンのサポートが終わっているので、古いバージョン v.4.0.1 (VMware-converter-4.0.1-161434.exe) をダウンロードする必要がある。
これを Windows 2000 SP4 マシンにインストールする。
3. Windows 2000 SP4 用の sysprep.exe を入手
VMware Converter は移行元の OS に対応した sysprep.exe を必要とする。
Windows 2000 SP4 の sysprep.exe は 「Windows 2000 Service Pack 4 導入ツール」 にある sp4DeployTools.exe に入っているのでダウンロードする。 sp4DeployTools.exe を実行すると内容が展開されるが、 その中にある deploy.cab ファイルをさらに展開すると sysprep.exe が出てくる。
取り出した sysprep.exe は c:\Documents and Settings\All Users\Application Data\VMware\VMware vCenter Converter Standalone\sysprep\2k\
にコピーする。
4. コンバート
いよいよ VMware Converter を使う。
移行元マシン上で VMware Converter を立ち上げるて、メニューバーの "Convert Machine" を実行する。
"Select source type" を "Powered-on machine" にし、 "Specify the powered-on machine" に対して "This local machine" を選択する。
"Select destination type" を "VMware Workstation or other VMware virtual machine" にする。 "Select VMware product" に対して、後で使用する VMware Workstation/Player/Fusion のうち適合バージョンにあわせる。 ただし VMware Converter 4.0.1 には VMware Player 3.x 用の選択肢がないので "VMware Player 2.5.x" を選択する。
Virtual Machine details は、"Name" には自由な仮想マシンイメージの名前をつける。 "Choose a location for the virtual machine" には仮想マシンイメージの配置先を指定する。 仮想マシンの移動元のディスク(典型的はCドライブ)が半分未満になっていれば、同一のディスクのディレクトリを指定してもよい。 VMware Converter は出力中の仮想マシンイメージファイルを、仮想マシンイメージにとりこまない。
追加設定だが、特に修正すべき点はない。
P2V 変換を開始する。数時間がかかる。
5. VMware Player で実行
作成できた仮想マシンイメージを VMware Player で実行する。 正常に作成できていれば物理マシンと同じように起動するので、VMware Tools を移行先(仮想マシン)に導入すれば完了である。
問題があった場合、Windows 起動中に Blue Screen Of Death を表示して停止することがある。
STOP 0x0000007B INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE
と表示されることが多いようだ。
移行元のパソコンが IDE の場合は、1.のようにまずサードパーティ 製の IDE ドライバを疑るべき。 それでもダメな場合、NTFS と IDE に絡む非常に難しい問題を解決する必要があるようだ。
移行元のパソコンが SCSI の場合は、VMware Knowledge Base のように vmscsi.sys をインストールする作業が必要になる。
参照したページ
- kb.vmware.com | VMware KB: Error INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE (Raw Disk)
- kb.vmware.com | VMware Knowledge Base - View Document
ページ内で記載されております以下ソフトを分けていただけませんでしょうか。
1.VMware-converter-4.0.1-161434.exe
2.sp4DeployTools.exe
大変恐縮ですが、お願いできますでしょうか。
よろしくお願いいたします。