VMware vCenter Converter Standalone を使って Windows 2000 SP4 物理マシンを仮想マシン化

作成日:2011.04.05

目次

自作2号機は長らく Windows 2000 で動作していたが、Microsoft によるサポートも停止しこれ以上使い続けることは難しい。 OS を入れ替えようにも CPU も古いし、さりとてマザーボードごと交換しようとしてもケースは ATX 規格である。 あまり自作2号機には先がないので新しいPCを新規調達した。

ただ古いマシンの動作環境は残しておきたいので、 物理マシンから仮想マシンへの移行、いわゆる P2V を実行してみる。 P2V ツールには無償で公開されている VMware vCenter Converter Standalone (以下、VMware Converter と略) を使用する。

1. 下準備

VMware Converter を使用する前に移行元(物理マシン)の下準備をしておく。

2. VMware vCenter Converter Standalone をダウンロード

まずVMwareのサイトに行き、レジストレーションを行って VMware vCenter Converter Standalone をダウンロードする。 登録したメールアドレス宛にダウンロードリンクが書かれたメールが送られてくるでの、アクセスする。

ただし最新の VMware Converter では Windows 2000 の物理マシンのサポートが終わっているので、古いバージョン v.4.0.1 (VMware-converter-4.0.1-161434.exe) をダウンロードする必要がある。

これを Windows 2000 SP4 マシンにインストールする。

3. Windows 2000 SP4 用の sysprep.exe を入手

VMware Converter は移行元の OS に対応した sysprep.exe を必要とする。

Windows 2000 SP4 の sysprep.exe は 「Windows 2000 Service Pack 4 導入ツール」 にある sp4DeployTools.exe に入っているのでダウンロードする。 sp4DeployTools.exe を実行すると内容が展開されるが、 その中にある deploy.cab ファイルをさらに展開すると sysprep.exe が出てくる。

取り出した sysprep.exe は c:\Documents and Settings\All Users\Application Data\VMware\VMware vCenter Converter Standalone\sysprep\2k\ にコピーする。

4. コンバート

いよいよ VMware Converter を使う。

移行元マシン上で VMware Converter を立ち上げるて、メニューバーの "Convert Machine" を実行する。

"Select source type" を "Powered-on machine" にし、 "Specify the powered-on machine" に対して "This local machine" を選択する。

"Select destination type" を "VMware Workstation or other VMware virtual machine" にする。 "Select VMware product" に対して、後で使用する VMware Workstation/Player/Fusion のうち適合バージョンにあわせる。 ただし VMware Converter 4.0.1 には VMware Player 3.x 用の選択肢がないので "VMware Player 2.5.x" を選択する。

Virtual Machine details は、"Name" には自由な仮想マシンイメージの名前をつける。 "Choose a location for the virtual machine" には仮想マシンイメージの配置先を指定する。 仮想マシンの移動元のディスク(典型的はCドライブ)が半分未満になっていれば、同一のディスクのディレクトリを指定してもよい。 VMware Converter は出力中の仮想マシンイメージファイルを、仮想マシンイメージにとりこまない。

追加設定だが、特に修正すべき点はない。

P2V 変換を開始する。数時間がかかる。

5. VMware Player で実行

作成できた仮想マシンイメージを VMware Player で実行する。 正常に作成できていれば物理マシンと同じように起動するので、VMware Tools を移行先(仮想マシン)に導入すれば完了である。

問題があった場合、Windows 起動中に Blue Screen Of Death を表示して停止することがある。 STOP 0x0000007B INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE と表示されることが多いようだ。

移行元のパソコンが IDE の場合は、1.のようにまずサードパーティ 製の IDE ドライバを疑るべき。 それでもダメな場合、NTFS と IDE に絡む非常に難しい問題を解決する必要があるようだ。

移行元のパソコンが SCSI の場合は、VMware Knowledge Base のように vmscsi.sys をインストールする作業が必要になる。

Blue Screen Of Death

参照したページ

  1. kb.vmware.com | VMware KB: Error INACCESSIBLE_BOOT_DEVICE (Raw Disk)
  2. kb.vmware.com | VMware Knowledge Base - View Document

コメント

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[1] [sugiolabo] 2018-12-31 18:09:11
旧端末Win2000SP4にインストールしてあるソフトを利用したい関係で、どうしても最新のPC環境へ移行利用したく参考に拝見させていただきました。 今からの移行作業にあって、VMwareマイアカウント登録はしているのですが、旧ソフトツールが利用できない為、困っております。

ページ内で記載されております以下ソフトを分けていただけませんでしょうか。

 1.VMware-converter-4.0.1-161434.exe
 2.sp4DeployTools.exe

大変恐縮ですが、お願いできますでしょうか。
よろしくお願いいたします。

[2] [at] 2019-04-04 14:43:08
分けましょうか

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Written by NAKAMURA Minoru, Email: nminoru atmark nminoru dot jp, Twitter:@nminoru_jp