9/29 (木)
孟子はニート
岩波文庫の「孟子」 (上、 下) をヘコヘコ読んでいるだが、 私の脳内に浮かぶ孟軻のイメージは「一日中 2ch にカキコしている引きこもりのニートの姿」に近い。
比較的長く勤めた斉を離れた後は、孟子は仕事にあぶれている。
その後も諸侯からの誘いはあるのだが、
自分を遇する方法が礼にそぐわないといって皆断っている。
そのためか「孟子」のかなりの部分が
仕官しない言い訳の議論に浪費されている。
孟子の心の師である孔子が
孔子は三ヶ月も[地位を失って]仕える君主がいないと、
そわそわと待ち遠しげにされ、国境をでるときはいつでも[諸侯に初の対面ができるように]
進物を用意して車に載せておられた
(滕文公章句・下) とあり
仕官への強いモチベーションを持っていたのとは対照的だ。
告子章句あたりを読んでも、 前後で論理が食い違っているし、 いわゆる「アナロジーの罠」に陥っている箇所が散見される (これは他の中国古典にも見られるし仕方ないかもしれない)。 それでも 2ch的な「勝利宣言」は 読んでいてトホホな印象を受ける。
例えば孔子は斉の桓公に仕えた管仲をそれなりに評価している。
桓公、諸侯を九合して、兵車を以ってせざるは、管仲の力なり。其の仁に如かんや、其の仁に如かんや。
(桓公が諸侯を会合した時に武力を使わなかったのは、管仲の功績だ。だれがその仁に及ぼうか。)
管仲、桓公を相けて諸侯に覇たり、天下を一匡す。民、今に至るまで其の賜を受く。 管仲、微かりせば、吾れ其れ髪を被り衽を左にせん。
(管仲は桓公を補佐して諸侯に旗がしらにならせ、天下をととのえ正した。人民は今日までそのおかげをこうむっている。 管仲がいなければ、わたしたちは散ばら髪で襟を左まえにした(野蛮な風俗に)なっていただろう。
論語 憲問十四
だが孟子というと鼻息も荒い。
(孟子は曾西の言葉を引いて) 「『君はまた、なんで私を管仲なぞにくらべるのか。 管仲はあのように桓公の信任を独占し、 あのようにながく国政を行っていたのに、 その功業とてはつまらない覇道を行ったのにすぎぬ。決して立派だとはいえない。 君はなんで私をあんな管仲なぞにくらべるのか』といって怒ったとのことだ。 すなわち、管仲などはかように曾西でさえも、口の端にはしなかったものだ。 それなのに君(公孫丑)はこの私(孟子)に第二の管仲になれと願うのか。」
公孫丑は意外に思っていった。 「先生はさようにおっしゃいますが、管仲は桓公をたすけて諸侯の覇者とさせましたし、 晏子は景公をたすけて賢君の名を天下にとどろかせました。 それでも二人はなお言うに足らない人物なのでしょうか。」
孟子はいわれた。「斉のような大国(で自分が要職についた)なら、 天下の王者とさせることはちょうど手の裏でも返すように、極めてたやすいことだ。」
公孫丑章句・上
斉の国を離れる時に、
先生(孟子)はかりにも斉の国の三卿の一人でありながら、
上は国君を正すこともせず、下は人民を救うこともできず、
いわば名誉も功績もまだ上にも下にもゆき渡ってもいない
と評された人物の言葉とは思えないナリ。
覚え書き
家賃払った。
9/27 (火)
ミズホ UC カードの更新
富士銀行時代に作ったクレジットカードが更新時期を迎え、新しいカードが送られて来た。 新しいカードは IC カード仕様になっている。
IC カード部分を眺めているうちに端子の形状に差があるのを発見。 端子の位置は同じだが溝の形がびみょ〜に違う。 IC カードのメーカーの系列によって差があるのかしら?
写真中で横に3本入った線は、 ICカードリーダーとの接触跡です。
自宅 PC のサウンドカードが変に
この頃 自宅 PC の Sound Blaster Live! Value の音質がおかしい。 リバーブがかかったようなくぐもった音になっている。 最初は電源を入れ直すと元の状態に戻っていたのだが、 今はどうにもならない。
ドライバー等を入れ替えてみたのだが変化なし。 Why?
追記:10/1
ヘッドフォン側に問題があったようだ。
9/26 (月)
[Patent] 特許の文書ってどうしてこんなに変なのかしら?
特許の文言は分かり辛い。 技術系の論文の文章と比べて格段に分かり辛い。 それでも読み進めているのだが、 時々 妙なスタイルの特許文書にお目にかかる。
下は特許の図の一部の写し。 とにかくいろいろ番号が振られているけど、 この番号が意味するキーワードが何なのかは 特許の文章中に埋まっていて、 読み進めていかないと分からない。
そもそも不特定多数にアイデアを説明する図の中で、 キーワードを書くのを省かんで欲しい。 酷いものになるとフローチャートもこんなふうに番号が振ってあるだけのものがある。 図と特許の文章を行ったり来たりしながら見るのはすごいストレスが溜まる。 この図は製図の一部を無理やり引っ張ってきたのかも知れない。 それなら部品表から番号とキーワードの対応表も一緒に持ってきて くれればいいのだが。。。
弁理士さんのせいなのか、 発明者のエンジニアが悪いのか、 法律の文書として正しいスタイルだからこうするのか よくわからん。
さすがにそれはないんじゃないでしょうか?
外側に線を引いてラベルをつけているわけですし。
気づいたのですが複数の国に特許申請している国際特許だと、番号だけの図が多いような気がします。本文は翻訳可能だけど図はコピーするだけなので、図中に文字を入れてしまうと写植作業が面倒なため手抜きをしているのかもしれません。
9/23 (金)
東京オクトーバーフェスト in 日比谷 (公式)
「日本におけるドイツ年」にちなんで開催された 東京オクトーバーフェスト in 日比谷公園にノコノコ出かけていく。 オクトーバーフェストは毎年10月にミュンヘンで開かれるビール祭のお祭りだそうだ。
ついたのは正午過ぎ。 「ソーセージとかの出店があるらしいから現地で食べればいいや」と昼を抜いていったら、 とにかく人、人、人、殺戮的な混雑。 (アサヒビール以外は)どの出店も長い行列ができていて、 ほとんどの店で30分待ち以上。 それでも2店に並んでソーセージをゲット。
ビール祭りだけあって現地は赤ら顔の日本人が目立つ。 非日系の人もかなりきているが、ビールぐらいで顔色は変わらないようだ。 「ダンケ・シェーエン」という声が聞こえることも。
入り口の看板 |
hareico(ハレイコ)のミュンヘナー ヴァイスヴルスト(上)でカリーヴルスト(下) |
「Münchner Bratwurst」のミュンヘンの焼きソーセージ。 愛知万博ドイツパビリオンでしか食べれないという |
ドイツ年の公式マスコット「マウス」 ドイツねずみだ。 |
いくつかお土産を買ったけど、 それは日曜日の日記に載せるつもり。
[Movie] チャーリーとチョコレート工場 (公式)
川崎チネチッタで 18:45 の部を鑑賞。 この時間でも8番シアターがほぼ満席。
「チョコレート工場」は「スリーピー・ホロー」以降で 最もティム・バートン色が強い映画に仕上がっていて満足。 ジョニー・ディップが演じるウィリー・ワンカの変人っぷりが見事。
映画には原作からの改変 (ワンカ氏の家族問題と優勝後のストーリー) がある。 原作の熱心なファンの中には気にいらない人もいるようだが、 私が原作を読んで感じた疑問(ワンカ氏の独善性に対して何のペナルティも課されていない点と、 減点法で残ったチャーリーが本当に候補者として適格なのかという点)が映画の改変により解決していて、 この方がよいと思う (7/3 の日記)。
映画の最大の見所はウンパ・ルンパ・ソング!! 子供たちが罠に引っかかる度にディープ・ロイが一人で怪演しているウンパ・ルンパ族が大量に出現して「ムトゥ踊るマハラジャ」を思わせるようなダンスをはじめる。プロダクション・ノーツを見るとダニー・エルフマンが「オーガスタの歌は、派手はインド映画からヒントを得た。」と言っているけど、やっぱり「ムトゥ」?
- チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
-
ついでにサウンドトラックも購入。
Wonka's Welcome Song と4人の子供の歌が収録されている。
現在、ヘビーローテーション中。
9/22 (木)
Google の画像編集ソフト Picasa2 を使ってみる (Google、Impress)
Google が無償公開した画像管理・フォトレタッチソフト Picasa2 を試用してみる。 同様に無料で公開されている Adobe が Photoshop Album 2.0 mini (Adobe) と 比較してみる。
- Picasa2 では、 画像ビュアーのようにディレクトリツリーを閲覧していくのではなく、 仮想的なライブラリにフォルダ単位で画像を取り込んでいくという操作を採る。
- 大量のデータ(約5千ファイル)を取り込んだ時、 Photoshop Album mini は動作がぎこちなくなるが、 Picasa2 では速度が落ちることがなかった。
- 操作中のアニメーション的な要素は Picasa2 が上だが、 あまり本質的ではない。
- 調整・エフェクトは、 Photoshop Album mini が 「一般的なバランスの調整」(オン・オフのみ。レベル調整はなし) と 「赤目の修正」なのに対して、 Picasa2 は細かいバランス調整や12種類のエフェクトが使える。 ただしどちらもエフェクトは画面全体のみ。
- 切り抜き(トリミング)は Picasa2 が 2点指定、はがきサイズ、2Lサイズ、六切りにしか切り取れないのに対して、 Photoshop Album mini は もっと種類が多い上に写真の縦横比を維持した切り方も可能。
- Picasa2 には Web ページとして export したり、 Blogger に直接アップロードする機能がある。
個人的には、 範囲を指定してのエフェクトを使うことができないのと、 Web ページの export の方法が自由度が低く 自分の流儀に合わせられないのが気にいらないので、 本使用はしない。
ミズホ UC カードのポイントで寄付
UC カードのポイントが 1,171 ポイント溜まっているので、 切りのいい所で 1,000 ポイントほどユニセフへ寄付する (前回は 2003/9/6、2004/9/23)。
iPhotoと画面構成が同じって言うか
まぁ必然的にそうなるのか(?)
うーむ・・・。
9/20 (火)
地球から太陽までの距離
昨日の買った「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」のパンフレットを読む。 パンフレットにはレスター手稿の対訳が載っているのだが、 解説は当然 ダ・ヴィンチ (1452-1519) を 「芸術家であるばかりか近代科学の先駆者だ」という風に よいしょしている。 でもダ・ヴィンチの功績のいくつかは、 古代ギリシャの時代の人が思索したり試作したもの 範疇におさまっているんだよなぁ。
彼の記述をちょっと引用してみると
地球から太陽までの距離を最初に証明し、
暗室に穴を開けて一筋の太陽光線を通すことによって、その量を発見し、
さらに水球の中心によって地球の大きさを発見したのは、私である事を記録する。
とあり、月と地球の図が載っているのだが、
具体的に何メートル(?)とかいう記載はない。
では科学史を紐解くと、 紀元前3世紀頃にはアレキサンドリアのエラトステネスは、 地球の全周を10%の誤差で測定している。 同時代のロードス島のビティニアのヒッパルコスは、 地球の中心から月までの距離は地球の半径の59倍と計測(現在の測定では60.4倍)し、 歳差運動まで発見している。 さらに同時代のアリスタルコスは、 地球と太陽の距離を地球から月までの19倍と算出(現在の測定では400倍)しているわけだ。
ダ・ヴィンチの功績を認めるのにやぶさかではないけど、 やはり古代ギリシャの人達のぱわぁにゃ勝てぬよ。
9/19 (月)
レオナルド・ダ・ヴィンチ展 (公式)
六本木ヒルズの森美術館内のレオナルド・ダ・ヴィンチ展を見に行く。 15日に始まったばかりにしては人の入りは少ない。
展示は分量的にはレスター手稿の再現模型の展示がメイン。 波紋や水門の模型があり「子供実験室」といった展示内容。
肝心の「レスター手稿」は、 照明制限が非常に厳しくて閲覧しているという感じじゃない。 部屋全体が真っ暗の中、 手稿は専用の展示台に1ページづつ切り分けて展示されている。 その展示台のページも光が常時あたるのを避けるために 1分単位ぐらいでライトが明滅していて、 そのライトもかなり淡い光なので 鳥目の私にゃよく見えませんでした。
ダ・ヴィンチ展の後は 50F のミュージックショップに寄ってみる。 ここにはヒエロニムス・ボッシュの陶器のフィギュアが販売されている (参考:横浜美術館のカタログ)。 「聖アントニウスの誘惑」に出てくる手紙を口に加えたモンスター欲しかったのだが これだけ売れ切り。無念。
9/17 (土)
ヨドバシ秋葉原がオープン
昨日オープンしたヨドバシの秋葉店に行ってきた。
いつもように電気街の入り口で法輪功が配る大紀元時報を貰った後、 ヨドバシ アキバ館へ。 とにかく人、人、人。 なんかうじゃうじゃ。 警備員がこれでもかというぐらい大量導入されて大混雑だ。 入り口から入ってくる客と出て行く客を仕切るのに、 警備員が手を繋いで壁を作っているのには笑った。
- 店内にかかっているヨドバシの歌がアキババージョンに。
- りそな銀行が外貨両替ショップを出していた。
- 一階の広いスペースが Apple 製品の売り場になっていた。
わたしゃヨドバシの家電には興味がないので 6階部分に入っている「有燐堂」に行って本を探索。 かなり広いスペースを取っていて、一般書店としては秋葉原界隈で一番大きな店になった。 もっとも神保町の本屋はもっとでかいし、 コンピューターや専門書では書泉ブックタワーやラオックスのブック館が、 オタク系の書籍・雑誌だと電気街にある そっち系のお店の方が充実しているので、 住み分けることになるのかしら?
ヨドバシ自体に (コンピューター関係だけだが) 書籍売り場と CD/DVD 売り場はあるわけで、 同じ物を売る店を複数入れるのはちょっと奇妙に感じるよ。
ヨドバシの8階部分にはグルメ街になっている。
その1店として 刀削麺荘 が入っていて、
開店早々ということで麺点師が常駐していて
その場で刀削麺を実演して見せてくれた
(前回は 2004/4/3)。
生の刀削麺を見るのは初めて。
削る麺はパン生地のようなものを想像していたが、
鉋みたいなので削るとスパスパ切れて白い粘土のように見える。
ヨドバシカメラの開店の影響か、 秋葉原の電気口街の食べ物屋は空いていた。 列が少なかったので「九州じゃんがらラーメン」も食べて帰る。
しかして 2003/12/7 に続き 偉大な教訓が得られた。 ここに記す。
今日の教訓 刀削麺荘の麻辣刀削麺を食べた後に、 九州じゃんがらを食べても ちっとも味が分からない。 |
何事も手順が大事だ。
9/15 (木)
[CPU] ここにはとても書けないような話を聞く
やばい噂話を聞いてしまった。
これは Intel の Yamhill (IA-32 の 64-bit 拡張) が AMD64 互換だ
という話よりもやばい
(2004/2/16 の日記)。
冗談めかして言われているし、冗談だと信じたいが、冗談ではすまないかもしんない。
でも どうしてうちが買うんだろう? IBM がいらないと言うのはわかるが、 HP か NEC に売るのが筋なのでは? Samsung とか Lenovo は食指を動かさないの?
[時事] 行きはよいよい、帰りの便はない
米デルタ航空と米ノースウエスト航空が破産法適用をする。
[時事] カネボウの粉飾決済事件に中央青山監査法人が関与
カネボウの粉飾決済事件に中央青山監査法人が関わっていたそうだ。
エンロン社と会計事務所のアーサー・アンダーセンの関係を思わせるね。
2ch には国際第一監査法人が中央青山監査法人を吸収するといかいう冗談も…
9/14 (水)
[Java] javac のコンパイル結果はいろいろと謎が多い
相変わらず Java のバイトコードを弄っているが、 javac の例外の周りは謎が多い。
public class CodeException { int _field; void foo(int i) { try { _field++; } finally { _field--; } } }
これをコンパイルすると以下のようなバイトコードができるのだが、
問題は例外テーブル中の青のライン。
「バイトコード番号 [23,24) の範囲で例外が発生すればそれがどのような(any)タイプであっても
23番にジャンプせよ」という意味になる。
[23,24) 番目の範囲に入るのは 23 番目の astore_2
命令のみ。
この命令はそもそも例外を発生させないし、 仮に例外を起こしたとすると また自分の位置に飛び込んでくるので 再帰的に例外が発生し続けることになる。
void foo(int); Code: 0: aload_0 1: dup 2: getfield #2; //Field _field:I 5: iconst_1 6: iadd 7: putfield #2; //Field _field:I 10: aload_0 11: dup 12: getfield #2; //Field _field:I 15: iconst_1 16: isub 17: putfield #2; //Field _field:I 20: goto 36 23: astore_2 24: aload_0 25: dup 26: getfield #2; //Field _field:I 29: iconst_1 30: isub 31: putfield #2; //Field _field:I 34: aload_2 35: athrow 36: return Exception table: from to target type 0 10 23 any 23 24 23 any
除去して最適化すればいいのにと思うが、 どうして残ったままなのだろうか?
9/12 (月)
[Patent][Idea] そうだ、ビジネスモデル特許を書こう
ノルマがあるので特許を書かねばならぬ。 最初は、業務に関係したデバッグに関するソフトウェア特許のアイデアをつらつらと考えていたのだが、 いざ特許調査をはじめると2002年に富士ゼロックスから出ていた特許になんとなく似ている。 どこも似たようなことを考えているのね。
特許データベースを横断してみると、 うちと似たようなことをやっている企業と比べて、 うちの会社はソフトアルゴリズム系の特許が弱いことが分かる。 他社が出しているソフトアルゴリズムの特許を見てみると、 うちだと知財部ではねられてしまうようなものが大量に混じっている。 うちは「特許の使用が外から発見できないような発明」は激しく reject されるのだ。 だけど特許は質より量ですよ。
そういう発見性という意味では、 やはりビジネスモデル特許が一番だ。 いろいろアイデアはある。
- 広告付きネームレジストラ
-
この前の pukiwiki.org でドメインネームの失効で、
ネームレジストの継続し忘れが問題になったが、
いっそ無料で永遠にレジストし続けくれるネームレジストラがあれば
問題は解決するのだ。
では無料レジストラをどうやって運営するかというと 広告を取ればよろし。
10回に1回ぐらい割合で、 広告主のサイトへ誘導するようなそんな ネームレジストラ。 - 金融工学を応用したマニアアイテムの仮想市場
-
マニアの世界では、
積ん読(本を買ったまま読まないで積み上げること)とか、
積みゲー(ゲームを買っておくけどプレイしないで積み上げること)とか、
とりあえず買っとくけど○○しないということが多い。
そういうアイテムは実際には読まれることもプレーすることもなく、
部屋の容積を圧迫し続けている。
実際に読まない・プレーしないのであれば、 それらのアイテムを実際に製造することも運送する必要もない。 「本当に欲しくなった場合 全額振り込めばお届けします」という権利 (デリバティブでいうところのコールオプション) を売る仮想的なオンラインショップを作って、 割引料金で購入してもらえばいい。 で、実際の発送はしない。
マニアアイテムの売買も、 現物を売り買いするのではなく コールオプション権を売買すればよろし。
仮想市場側は元手なしで濡れて粟、 マニアは部屋に邪魔なものが増えなくて済むので 双方ラッキー。
しまった。ここに書くともう特許にはできないよ〜 (棒読み)。
9/11 (日)
衆議院選挙
衆議院選挙に投票へ行く。 選挙区は神奈川第10区。
投票所は近所の小学校だったのだが、 なんと自分の家から100メートルぐらいの場所にあった。 1年以上住んでいるのに近くに小学校にあることに気づかないなんて。。。 まぁ、学校やっている間は家にいないからね。
9/10 (土)
9/8 (木)
乱読・積読の日々
少しサボっていたが
7/18 以降に購入した本は
以下のようなリストになる。
mixi には
本のレビューをぼちぼち書いているので、
どっかでまとめて転載してこよう。
ノンフィクション全般
- 前田建設ファンタジー営業部
- 創価学会 (島田 裕巳著、新潮新書)
- 童貞としての宮沢賢治 (押野 武志著、ちくま新書)
- エコノミスト 南の貧困と闘う (ウィリアム イースタリー著、東洋経済新報社)
- 鄭和の南海大遠征 ― 永楽帝の世界秩序再編 (宮崎 正勝著、中公新書)
- はじめての死海写本 (土岐 健治著、講談社現代新書)
- 朝鮮・琉球航海記 ― 1816年アーマスト使節団とともに (ベイジル・ホール著、岩波文庫)
- 無限論の教室 (野矢 茂樹著、講談社現代新書)
- 心はどのように遺伝するか ― 双生児が語る新しい遺伝観 (安藤 寿康著、ブルーバックス)
- 考えることの科学 ― 推論の認知心理学への招待 (市川 伸一著、中公新書)
- ダーウィン・ウォーズ ― 遺伝子はいかにして利己的な神となったか (アンドリュー ブラウン著、青土社)
- 正法眼蔵 (1) (増谷 文雄(翻訳)、講談社学術文庫)
- 奇怪動物百科 (ジョン・アシュトン著、ハヤカワ文庫)
- 音楽誌が書かないJポップ批評 38 〜槇原敬之 マジカル・ヒストリー探検!〜 (別冊宝島)
- 韓非 (貝塚 茂樹著、講談社学術文庫)
- 沈黙の春 (レイチェル・カーソン著、新潮文庫)
ミステリー
- シンプル・プラン (スコット・B. スミス著、扶桑社ミステリー)
- カリオストロ伯爵夫人 (モーリス・ルブラン著、創元推理文庫)
- 悪魔が来りて笛を吹く (横溝 正史著、角川文庫)
- 八つ墓村 (横溝 正史著、角川文庫)
- 薔薇の名前 上 下 (ウンベルト エーコ著、東京創元社)
ミステリー以外のフィクション
- マハーバーラタ―原典訳 (1) (上村 勝彦著、ちくま学芸文庫)
- 新編 日本の怪談 (ラフカディオ・ハーン著、角川文庫ソフィア)
- あしながおじさん (ジーン ウェブスター著、厨川 圭子訳、角川文庫)
- あしながおじさん (ジーン ウェブスター著、松本 恵子訳、新潮文庫)
- 続あしながおじさん (ジーン ウェブスター著、松本 恵子訳、新潮文庫)
- 餓狼の弾痕 (大藪 春彦著、角川文庫)
覚え書き
COMMUNICATIONS of the ACM が届く。 背表紙の SIGGRAPH 2005 の広告が載っているのだが、 iPod の広告のシルエットみたいで萎え。
9/7 (水)
他山の石
pukiwiki.org のドメインが更新手続きを失念して expired してしまった
(sourceforge.jp)。
笑い事ではないので、
備忘のためここに記しておく。
nminoru.jp の有効期限は2006年11月30日。
ゆめゆめ忘れぬように > オレ
[Trivia] The Koran or Alcoran (al-Quran)
CNET Japan で
新種のトロイの木馬、ポルノサイトへのアクセスでイスラム教経典を表示 という記事を見てふと気になった。
無論、イスラム教経典というのは コーラン。
英文の元記事 では、
タイトルは Trojan swaps porn sites for Koran text
で
本文中では the Koran
だ。
気になったのはトロイの木馬の話ではなく、
コーランという言葉の方。
アルコール(alcohol)、アルゴリズム(algorithm)、アルジェブラ(algebra) など
アラビア語の由来の単語の多くが al- を省かないように、
ムスリムの聖典コーランは本来
定冠詞 al- を付けて アル・コーラン (Alcoran、al-Quran) と呼ぶのが正しい。
しかし、ヨーロッパ人は al- を取ってしまったようだ。
ギボンの ローマ帝国衰亡史 (18世紀後半) にもアルを省いた表記が人口に膾炙していると書いてある。
まぁ、あれだ。 かのネクロノミコンの原典たる アルアジフ (Alazif) をアジフと略す人はいないだろう (アルと略すゲームはあるんけど...)。 正しくアルコーランと呼ぶようにしよう。
P.S.
Alchemy (錬金術) から al が取れて Chemistry (化学) になったなど例外はある。
9/6 (火)
Yahoo!BB の IP アドレス
Yahoo!BB が ARIN から 126.0.0.0/8 (126.0.0.0 - 126.255.255.255) のクラスAアドレスを取得してから随分経つが、 IP アドレスの付け替えはまだ終わっていないようだ。 うちのサイトに来る Yahoo!BB ユーザーは、 126.0.0.0/8 以外の IP アドレスでアクセスしてくる方が圧倒的に多い。
本当に移行が終わってしまうと Yahoo!BB が抑えている細かい IP アドレスは返してしまうだろうから、 IP ベースで記録しているログの類は DNS でリゾルブをかけておいた方が吉。
9/3 (土)
[Food] すうぷ屋@渋谷 (公式、Yahoo!グルメ)
渋谷で気になっていたお店「すうぷ屋」に行ってきました。 スープが中心の洋食屋です。
クルミの入った冷製ビシソワーズはなかなかの美味です。 スープ料理と呼ぶには、量は少なめ。
メニューの名前を募集して決めているようで、 「ボストン港・ポップな水先案内人」とか「世話焼きマンマは腕っこき」とか 内容以上に独創的です。 赤毛のアン的??
ミミダス
幼少の頃は他人に耳を掻かれるのが大っ嫌いだった。
膝枕をされて耳掃除をされると、
なんだか私の耳に耳掻きを入れているのは実は宇宙人で、
このままグサリとやられてしまうのではという妄想が沸いてくるのだ。
耳鼻科に行くのも怖い。
成長して自分の耳の面倒は自分でするようになってからは、 逆に耳掃除のカイカンに目覚め、常時 耳掻きを携帯するようになった。 留学生の人に外国の耳掻きなんかを貰って集めたりもしていた。
そんな耳掻きフェチな私が密かに気になっていたのは、 「ミミダス」。 スパイラルヘッドと金属部分の部分で耳垢を落す仕組み。 一昔前の形状記憶合金グッズみたいだ。
いろいろ売り文句があるようだ。
- 指先の力が直接加わらない
- 全周で掻ける
- ヘッドが柄に収納できるポケットサイズ
購入して使ってみた感想としては、 気になる外耳道の感触は違和感もなくフツ〜。 先がベラになっている竹の耳掻きと違って、 耳垢を掴んでこれないため 取れたという感じがしない。 皮膚の垢を殺ぎ落としている感じか?
P.S.
注意書きがちょっと怖い。
この製品はデリケートな外耳道を保護するためにスパイラルヘッド部分が力を吸収するように柔らかく設計されていますので、 力を入れすぎると、折れ、曲がる等スパイラルヘッドが変形するこがあります。 その場合は使用をただちに中止して下さい。 そのままご使用されると外耳道を傷つけることがありますので、 別売のミミダス専用パーツ (小売価格900円) をお買い求めの上、ご使用下さい。
9/1 (木)
[Java] ネストしたクラスと InnerClass 属性
Java でネストしたクラスやインターフェイスは、 ネスト元と同じスコープを持つというルールがある。
class OuterClass { private int privateField1; InnerClass inner = new InnerClass(); public void outerMethod() { inner.privateField2 = 1; // ここのアクセス制限に注意 } class InnerClass { private int privateField2; public void innerMethod() { privateField1 = 1; // ここのアクセス制限に注意 } } }
OuterClass と InnerClass の間で C++ でいうところの friend 関係を結んだ訳だが、 これを Java 仮想マシンから見ると クラスに InnerClasses 属性を 追加することで実現している。
この InnerClasses 属性で friend 関係を結ぶには ソースコード上でネストしているという条件は不要で、 全然無関係なパッケージに属するクラスでもよさそうだ。 原理的には Java 言語に C++ のような friend 構文を導入することもできたっぽい。 それが良いか悪いかは別として。
package jp.nminoru.Application1; friend jp.nminoru.Application2.HogeClass; public class MogeClass { ... }